ikepyonのだめ人間日記

セキュリティに関することを書いていく予定。

システム開発におけるユーザーニーズは絶対か?

http://www.atmarkit.co.jp/fbiz/cinvest/opinion/qa/qa16.html
ユーザーというのはどうでもよいことを要求してくるもので、その要求が本当に必要なものか、本当に必要なものは何かということをプロであるIT技術者が提案してあげないといけないと思うのだけど、それが出来ていないということなのだろう。
思い返してみて、自分が出来ていたかというと全く出来ていないのがアレだけどorz。

技術者倫理

最近、技術者の倫理入門(ASIN:4621070258)なる本を読んでいる。
いやぁなかなか面白い。前から技術者倫理には興味があったのだけど、なかなか機会が無くて。ある意味セキュリティ意識と似たようなところあるし、どうやって倫理観を持たせるかとかは結構興味深い。なぜ事故が発生したのか、それぞれの立場に立って考えるというのは、セキュリティ事故が発生した理由を考えるときにも役に立つような。

この本を読んでいると理系人間、文系人間という区別はあまり好きじゃないのだけど何となく考えてしまう。私はばりばりの理系人間なので文系人間がどういった思考を持つのかわからないのだけど、理系人間は何となく、やって悪いこと、いいことの境界というかそういった物がだいたいわかってやっている気がしている。ここまでなら平気なんじゃない?とか言ってぎりぎりの線をわたったりしてる気がするのは気のせいかなぁ?
こういった感覚、やっぱり理系の人間は授業の実験で「こうすると危険だからやらないように」ということを叩き込まれるからかなぁと思ったりもするんですが、実際のところどうなんだろ?別に文系人間だから駄目というわけではなく、なんとなくな感覚なので。

さて、こう考えると科学技術者の中で唯一と言っていいくらい文系人間でも仕事が出来るIT技術者には「これやっちゃ駄目でしょ」という感覚を持った人が限られているのかもしれない。その結果、セキュリティ的に問題があるシステムやら、デスマーチプロジェクトを大量発生させているのかもしれないなぁと思ったり。技術者倫理観がないから顧客の無茶な要求を断れなかったり、重要なところで手を抜いたり(よくやってるなぁ、これ。駄目じゃん>自分)するのかもしれない。
ただ、理系人間は効率とか、技術とかに目がいきすぎて別の視点が無かったり、説明がヘタレなために他人に理解してもらえないとかあるので、その橋渡しを文系人間のIT技術者にやってもらえるとよいのかもしれない。
他の科学技術者と比べると、IT技術者って妙なことに文系人間が適当に教育されてなってることって結構聞くからなぁ。まあ、名前に惹かれてくる人やイメージ先行で入ってくる人もいるからしょうがないっちゃぁしょうがないんだけど。
「おまえら技術者ならもっと勉強せんかい!!」といいたくなるサラリーマンと化してる似非技術者がIT業界って結構いるからねぇ。かく言う自分もその一人なんですがorz。
いやはや、勉強することがたくさんありすぎて困ってしまうんだよねぇ。

何はともあれ、技術者と名の付く職業に就いているのなら、一度技術者倫理は勉強しておいた方がよいのかもしれない。というか、一度勉強しとけって感じ。