ikepyonのだめ人間日記

セキュリティに関することを書いていく予定。

ちょっとまとめてみよう

と言うことで、Winny関連事件というものの自分なりの意見をまとめてみよう。

1.著作権者(著作物を作った人であって、それを流通している人は含まない)に許可なく、それを広めるのは言うまでもなく違法
2.Winny自体の機能はファイルを匿名でコピーする機能を持つ。
3.Winnyで公開されていたファイルには違法コピーが多い。
4.当然、Winnyの作者はこうなることを予想できた。
5.Winnyを作って広めることでそれ(3)をあおった。
6.だから、Winnyを作った作者も違法行為を行っている。

と言う感じかな?確かに3から4の論理は成り立つかもしれない。また、3の事態になった責任も作者にあったかもしれない。けれども、こんなこと言ったら、誰かを殺してやると言って日本刀を作った刀鍛冶も日本刀で殺人事件が発生したら同じことがいえないか?推理小説家が書いたトリックを使って殺人事件が起きたときとかもね。
ある程度の責任はあるかもしれないけど、刑事責任が作者にあるのかというとはなはだ疑問だと思うのだがねぇ。

ちなみに著作権に対する私の考えはこうだ。
1.著作権者には自分の著作物に対する正当な報酬が支払われるべきだ。
2.著作物を流通している業者に対しても同様に正当な報酬が支払われるべきだ。
3.ただし、ごく一部の違法コピーがあるからと言って、正当な利用者の正当な権利(個人利用においてのコピーする権利なんか)は制限されるべきではない。

これをふまえた上で、CD等は偽物(本物はライブのみ)と言う考えでほとんどただ(コピーして頒布するのもOK)で配ってライブで稼ぐ世界にならないかなぁと思う今日この頃。

どうやったって今の時代、情報である著作物はコピーされるのだから、コピーできない方法、法律を考えるより、大量にコピーしたくなくなるような仕組み(一つの方法がPKIと決済機能をくっつけることだと思う)を考えたり、別の方法で金を稼ぐ方向になってほしいものである。