ikepyonのだめ人間日記

セキュリティに関することを書いていく予定。

いまさらだけど

なんか、RFIDに関していろいろ議論になってるようで。
どうも推進派はRFIDを推進する理由、利便性についてしか言ってない気がする。RFID導入のように社会的に影響が大きいことであれば、導入しようとする側は利便性だけを主張するだけでなく、導入による被害(いやリスクといったほうがいいかな)もきちんと説明すべきだと思う。その上で導入を受け入れるか、導入を拒否するかを社会全体が決めるべきじゃないのか。
例えば、RFIDの導入によりプライバシーが侵害される一方、同じ技術で徘徊老人、迷子や誘拐事件の人質捜索に役に立つ可能性があるのも事実だし、それらによる利益もあるはずなんだがね。
で、それらを推進派がリスクと利便性の両方を説明しているかというとそうではないようで。問題は事業者や、事業者の元にいる技術者がこう言ったことを説明しないことにあるわけなんだが。実際にはリスクを考えてるのかもしれないし、対策も打っているのかもしれないけど、実際に説明をしないのであれば外から見ればリスクについて考えてないし、対策を取っていないのと同じことだということが意外とわかってないのかもしれない。まあ、技術者には結構説明が嫌いな人が多いからこうなるんだろうけど。
本来であればマスコミがきちんと事業者に利便性とリスクの説明を公平な立場で求めるべきであるのに、どちらか一方の意見しか求めないんだよねぇ。
一応技術者の端くれであるはずの私もきっちりリスク、利便性の両方の説明ができるようにしないといけないなぁと思うわけで。
これからの技術者はリスクコミュニケーションやら技術倫理といったことを体に染み込ませないといけないなぁと思ったりする。